調理師免許

国家資格である調理師免許は、取得するために二種類の方法があります。

まず一つ目の方法としては、国家試験を受けて調理師免許を取得するという方法です。受験資格は、中学校卒業で、２年以上飲食店で調理を手伝ったり見習いをした人となっています。その経験を積めば、各都道府県ごとに厚生労働省が行っている調理師の国家試験を受験することができます。この方法の良いところは、実際に営業する店舗などの現場で、調理のスキルを身につけることができるところにあります。注意深く観察していれば、仕入れや接客など将来は自分で店を構えたい人には、役にたつ情報を取得できるでしょう。但し問題は、試験勉強を自分でやらなければならない点です。仕事のあとの勉強は、なかなか辛いものです。けれども、最近は、調理師免許を取得するための通信講座も開講されていますので、これを利用すれば決まったペースで勉強しやすいのでお勧めです。

もう一つの方法は、厚生労働省が指定している調理師専門学校を卒業し、国家試験を受験せずに調理師免許を取得する方法です。上記の専門学校を卒業すれば、それぞれの都道府県に調理師免許の申請をするだけで試験なしで免許証がもらえます。試験の代わりとして専門学校に通うわけですから、時間もかかりますし、費用も発生します。けれども、卒業さえすれば確実に調理師免許を取得できるというメリットはあります。通学する期間や入学金・授業料などの費用は専門学校によって異なりますので、自分が通いたいと思う学校の情報を収集してみてください。

働きながら通信教育などで調理師免許を取得するのか、専門学校に通って取得するのかはあなた次第です。あなたにあった方法を選んでください。


http://shikakushutoku.higoyomi.com/02/002.html
調理師試験

調理師試験は料理の世界で生きていきたい人のための国家試験です。難易度は、勉強さえきちんとしておけば比較的合格しやすい試験です。しっかり勉強をして受験しましょう。

調理師試験は、筆記試験だけで実技試験はありません。試験問題をみてみると、４つの中から選択する、いわゆる４択になっています。ですから、文章の読解力や記述に自信のない人でも、手軽に安心して受験することができます。また調理師試験の試験科目数は7科目で、合格ラインは、全科目の合計点が6割以上かつ、科目ごとの平均点を全科目で上回っていることが要求されています。つまり、1科目でも平均点以下があれば不合格だということです。

調理師試験には、受験資格が設けられいます。学歴は、中学校卒業程度と義務教育の範囲で問題ありませんが、実務経験に関しては2年以上の実績が必要です。飲食店や惣菜製造業で２年以上働いたか、20食以上を１日に作っている施設で働いている経験を要求されています。

調理師試験が実施されているのはだいたい都道府県ごとに毎年同じ時期に実施されています。また、試験日が重ならなければ同一年に複数受験することも可能です。受験にかかる費用は、だいたい6000円くらいです。試験日や受験料金に関しては、調理師試験を実施している各都道府県に確認しておいてください。